• カクレクマノミの飼育方法は?
  • 飼育セットや小型水槽の費用は?

大人気のディズニーアニメ「ファインディング・ニモ」で一躍有名になったカクレクマノミ。

アクアリウムペットとしては不動の人気を保ち続けています。そんなカクレクマノミの飼育方法は、初心者でも簡単に出来るものなのでしょうか?

飼育方法を完全解説するとともに、飼育にかかる総費用を計算してみました。

カクレクマノミの基本情報

カクレクマノミは、ニモで一躍有名になった南の海の熱帯魚です。

 

鮮やかな赤い体に、はっきりと浮かび上がる白い3本の縞が特徴的。成体の体調は8~10cmと小型です。

 

アクアリウムの小さい水槽でも飼育可能という点と、映画『ファインディング・ニモ』で人気が高まりによって、熱帯魚の代名詞とまでいわれるほどに日本の家庭内に浸透。

 

実はニモはカクレクマノミではなく、同じクマノミの中の『ペルクラ種』という品種であるとの見方も強いのですが、ここではカクレクマノミの飼育について触れていきますね。

 

ニモがカクレクマノミでなくペルクラ種であるという説については「ニモは魚の種類だと?」で解説しているのでご覧ください。

 

カクレクマノミの飼育方法と準備品

イソギンチャクは必要?

カクレクマノミを飼いたい!と思い立った方は、飼育前にこれだけは知っていてほしいことがあります。

 

それは、水槽飼育の場合に限り、カクレクマノミはイソギンチャクが必要ないということです。

 

イソギンチャクがいてもいなくても、カクレクマノミの水槽飼育は可能です。

 

カクレクマノミはイソギンチャクと共生する性質を持ちますよね。海の中では、共生しなくては生きていけません。

 

しかし外敵のいないアクアリウム水槽の中では、イソギンチャクがいなくても長期生存してくれるので、ご安心ください。

 

カクレクマノミとイソギンチャクの共生については「ニモは魚の種類だと?」に詳しく解説したのであわせてご覧くださいね。

 

「どうせカクレクマノミを飼育するのであれば、イソギンチャクも飼いたい!」と思う飼い主さんも多いのですが、イソギンチャクの飼育難易度は高いので、最初はカクレクマノミだけの飼育をおすすめします。

 

慣れてきたら、上級編のイソギンチャクにも挑戦していきましょう!

 

イソギンチャクの飼育に関しては、ページ下部に解説しているので、ご覧ください。

 

毎日の飼育方法

まず、カクレクマノミをはじめとする、熱帯魚飼育に必須の飼育管理方法をまとめてみていきましょう。

  • 海水作り(1~2週間に1度)
  • 水質管理(毎日)
  • 水温管理(毎日)
  • 電気の付け・消し(毎日)
  • エサやり(毎日)
  • 定期的な清掃(半年に1度)
  • 定期的な水交換(1~2週間に1度、3分の1交換)

これらの飼育管理を、それぞれの項目別に毎日~数ヶ月周期で行っていくことになります。

 

これら全てをやってなお、カクレクマノミは「比較的飼育が簡単」といえる状況。

 

小さくてもの言わぬ生き物とはいえ、命をあずかる以上は長期生存を目指しましょう。

 

毎日のこまめな管理が出来ない状況ならば、最初から飼育をあきらめるべきです。

 

「大丈夫!毎日しっかり管理してでも飼いたい!」という方は、以下の準備品一覧にすすんでください。

 

準備品の一覧

では、カクレクマノミ飼育のときに、最低限必要な準備品を見ていきましょう。

  • 水槽(ふたつき)
  • 水槽を置く台
  • 人工海水
  • 比重計
  • 塩素中和剤
  • 水温計
  • フィルター
  • ヒーター
  • 照明
  • 底砂
  • バケツ
  • 水替えようのポンプ
  • 清掃グッズ

これらは最低限、必要なものです。

 

水槽に水をはればいいわけではなく、カクレクマノミのすんでいる熱帯の海の環境を、水槽内に維持し続けるためには、これだけのグッズが必要です。

 

プラスアルファの準備品はこちら。

  • ヘラ(底砂を平らにする、人工海水を混ぜる)
  • ライブロック(バクテリアの温床、カクレクマノミが身を隠す岩場)
  • シャベル(底砂をいれる)

アクアリウムの水槽の中は、一見水が透明でクリアでも、魚の糞尿が混ざってものすごく汚れています。

 

その糞尿汚れから毒素をぬいて、絶えずろ過し続けてくれるのがバクテリア。

 

そのバクテリアの温床として、底砂のほかにライブロックも、出来れば必須品として用意してほしい準備品です。

 

ライブロックは、赤や紫っぽい色のものが「良質」の証。

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購入時は色で選びましょう。

これらの準備品をそろえたはいいものの、どうやって飼育準備を整えていけばいいのか、以下に飼育準備方法を紹介いたします。

 

準備の前に…

準備手順を説明する前に、大切なポイントを一つお伝えいたしますね。

 

それは、水槽準備はカクレクマノミを購入する2週間前に始めなくてはいけないということです。

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理由は水質管理のため。

私たちが利用している水道水は、熱帯魚であるカクレクマノミの飼育が出来ません。そのため、水道水を塩素で中和しカルキをぬいて、人工海水の素をいれます。

 

その後「比重計」を使って、海水の比重を計り、カクレクマノミに適した水質を保っているかどうかチェックし続けます。

 

2週間たって水質の安定を確認して初めて、カクレクマノミを購入可能!おうちに迎え入れてあげましょう。

 

カクレクマノミ飼育の準備手順

2週間前に準備開始しましょう!

 

水槽を設置

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「水槽を設置…って水槽おくだけでしょ?」と思いますか?

いえいえ、そんな簡単なことではありません。ここはかなり重要な工程なので、注意して行ってください!

 

水槽を置くだけではなく、水槽の置き場所や土台の安定感を重視して場所選びをする必要があります。

 

カクレクマノミは成体で8~10cmくらいのサイズです。

 

2~3匹の飼育であっても将来的にイソギンチャクや他の魚との混泳を目指すのであれば、水槽の大きさは最低でも60cm~を用意したいところです。

 

60cm~の水槽に7~8文目まで水を満たすとなると、その重量は相当なもの。

 

一度設置したら、簡単に移動できないので、それを見越して水槽を置く場所を吟味してください!

 

水槽設置に適した場所の条件は以下の通りです。

  • コンセントのある場所
  • パソコンなどの精密機器の遠く
  • 直射日光の当らない場所
  • 室内温度を一定に保てる場所

温度管理やエサやりがしやすいうえに、しょっちゅう目にすることが出来るリビングがもっともおすすめです。

 

フィルターや照明にはコンセントが必要なので、廊下や玄関は不自由かもしれませんね。

 

特に玄関はドアの開け閉めによって気温の上下が激しいのでおすすめできません。

 

また、直射日光の当る場所も、水温が急上昇してクマノミが苦しくなるため、さけてくださいね。

 

これらのことを踏まえた上で、家の中でも邪魔にならずに鑑賞に適した場所を選んでみましょう。

 

また、水槽を置くのに 不可欠の水槽台も設置をおすすめします。

 

床に直接おいた場合、冷たい床からの温度が直接水温を左右しますし、水漏れなどの対応に困りますから。

 

器具をセット

フィルターとヒーターと水温計を、水槽に設置します。

 

これから水を入れて水質管理が始まるため、この3つのアイテムはこの時点で設置する必要があります。

 

また、上述した準備品には加えませんでしたが、水槽の背面に貼り付ける「バックスクリーン」というものがあります。

 

鮮やかな水色のセロハンシールで、水槽背面に簡単に貼り付けることが出来ます。

 

自宅のアクアリウムを一気に「マリンブルー」に彩りたい方におすすめの装飾グッズです!

 

真水を水槽に入れる

フィルターなどの器具を設置したら、次はいよいよ水を入れます。

 

といっても、この時点ではまだ真水。バケツを使って6~7分目まで入れていきましょう。

 

この後の準備工程で底砂をいれるため、ここで水を入れすぎてしまうとあふれるから注意。

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7分目くらいを目安にいれてくださいね。

 

カルキを抜く

水に塩素中和剤を入れます。

 

私たちが普通に口にしている水道水の中には、塩素(カルキ)が含まれています。

 

塩素には強い殺菌力があり、ウィルスや最近の感染力をなくし、殺菌する効果が期待出来ます。水道施工法でも「「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。」と定められています。塩素で消毒することで、飲料水としての安全性が確保できるためです。

引用元:安全な水を求めて

このカルキのおかげで水の中の大腸菌やコレラ菌を消毒することが出来、病気の蔓延を防いだ安全な水を飲むことが出来るのですね。

 

しかし塩素は諸刃の剣。とりすぎると人体に悪影響を与えます。

 

当然、アクアリウムペットにも命を奪うつよい刺激を与えることになるのです。人間よりもはるかに体の小さいカクレクマノミの水は、カルキを抜いて中和させてあげる必要があります。

 

人工海水の素を作る

水槽の中の水の量にあわせた人工海水の素を入れます。人工海水の素はさらさらの砂のようなもの。

 

入れるだけでは溶けるのに時間がかかるため、入れた後に手や棒で水槽内をかきまわして、よく溶かしましょう。

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これで自宅に「海」が出来ると思うと、わくわくする工程ですね!

 

比重を計る

「比重って何の?」という方、塩の比重です!海水って塩味がするでしょう。

 

真水に人工海水の素を入れたら、塩分濃度を調整してやる必要があります。

 

塩分濃度が濃すぎても薄すぎても、カクレクマノミは飼育中に病気にかかりやすくなってしまいます。

 

塩分濃度は天然の海水に合わせて1.021~1.030の範囲内に調整します。1.030よりも低め設定の方が、魚の負担が少ないのでおすすめです。

 

魚にとっての海水は、我々の「空気」のようなものです。面倒くさがらずにこの工程をしっかりと注意して行いましょう。

 

ちょっと話がそれますが、近くに海があるお住まいでしたら、ペットボトルなどで本物の海水を直接汲んで、水槽にあけてもOKです。

 

人工海水を作るこの工程を、丸々省くことが出来ますね。

 

海から自宅まで海水を運ぶ手間はかかりますが、水替えのときも同じ方法でおこなえます。

 

伊豆大島などからきれいな海水をネットショップで飼うこともできるため、自然の海水にこだわる方はご利用ください!

 

底砂を洗う

底に敷くのはサンゴ砂がおすすめです。

 

最初はカクレクマノミだけだったとしても、そのうち水槽内のレイアウトをどんどんアレンジしたくなるはず。

 

この時点でサンゴ砂を設置しておくと、レイアウト品を増やしていくときに楽ですよ。

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バケツにサンゴ砂を入れてよく洗います。

洗い方は、お米洗いの要領でOK。これまたお米洗いの時のように、水がにごらずクリアになったら終了です。

 

底砂を水槽に敷く

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サンゴ砂を水槽の下にまんべんなく敷き詰めていきます。

ちなみに水槽内で人工海水を作るのではなく、バケツで人工海水を作り、サンゴ砂を先に水槽に入れる方法もあります。

 

どちらでも大丈夫ですが、どちらにせよ、底砂はヘラやしゃべるをつかって、平らにならしましょう。

 

岩などを入れる

底砂が平らに安定したら、その上に水槽内の飾りをレイアウトしていきましょう。

 

岩やサンゴなどは、カクレクマノミが身を隠すためにおいてあげたほうがいいですね。

 

準備品の項目で紹介した「

」が、バクテリアの温床としても最適です。

 

最後にふたを置き、照明を設置しましょう。

 

2週間置く

水槽準備は以上です。全てをセットし終えたら、フィルターと照明の電源を入れます。

 

電源を入れた状態で、ここから2週間ほど、水質と水温を調整していきます。

 

2週間、水質・水温が安定していることを確認してから、いよいよカクレクマノミの飼育スタートです!

 

カクレクマノミを買ってきたら…

待ちに待ったカクレクマノミをやっと購入!

 

2週間も前から水槽準備して待ち構えていただけに、飼い主さんは早く水槽に入れたくてしかたがないでしょう。

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しかしここで注意が必要です。

カクレクマノミは購入時、透明の袋にペットショップの海水と一緒に入れられて渡されます。

 

まずはその袋ごと、自宅の水槽に30分ほど浮かべて水温をあわせる必要があります。

 

水温の違う水の中にいきなりドボンと入れてしまっては、カクレクマノミがびっくりしてしまい、体によくありません。

 

そして30分たって「よし!水温が一定になった!」と思っても、そこでドボンと入れてもいけません!

 

水合わせ

水温が一緒になったら、今度は水質をそろえましょう。

 

カクレクマノミの入った透明の袋をあけて、中の海水ごとバケツにあけます。

 

カクレクマノミの入ったバケツに、少しずーつ、水槽の中の水を足していきます。

 

5分ほどの時間をかけて、「ペットショップの海水」:「自宅の水槽の水」が1:1くらいの比率になったら、カクレクマノミの様子を観察。

 

元気に泳いでいたら、両手でそっとすくって、ここではじめて水槽の中に入れてあげましょう。

 

水合わせで使ったバケツの水は「もったいない」などと水槽に入れずに、捨ててくださいね。

 

捨てた分の水を、また人工海水を作って継ぎ足します。

 

ここでやっと、本当のカクレクマノミの飼育がスタートします。お疲れ様でした!

>>ファインディングニモ・キャラクターの名前まとめ

 

飼育水槽などにかかる総費用

さて、飼い主さんの気になるカクレクマノミ飼育の準備にかかる総費用を見ていきましょう。

 

まずはこの価格帯をクリアしないと、飼育スタートすら出来ませんからね。

 

水槽(ふたつき)

水槽の大きさによって値段が変わります。

水槽の大きさ・価格
  • 30cm:30,000円~
  • 45cm:40,000円~
  • 60cm:60,000円~
  • 90cm:250,000円~

上述したのは目安価格です。水槽のタイプや形状によって価格は変動します。

 

水槽の選び方

ここでちょっと水槽の選び方のアドバイスをさせていただきますね。

 

初心者で、初めてカクレクマノミを飼育するという方は「最初は小さい水槽で…」なんていうのですが、それは間違いです。

 

魚は生き物ですから、常に糞尿によって水は汚れます。

 

フィルターやバクテリアをフルにしても、小さい水槽では汚れが充満するスピードの方が速い場合があります。

 

それに比べて大きい水槽は、水が汚れるスピードも遅いため、初心者でも水質・水温管理やすいといわれています。

 

また、同じ理由で大きい水槽の方が水替え頻度も少なくすむのです。

 

水槽が大きいほどに、管理の手間がかからなくなります。

 

初心者は60cm水槽がおすすめ!

アクアリウム水槽をはじめて設置する人にとって、90cmは巨大すぎて気が引けるでしょう。

 

とはいえ、30cm~45cmでは、水がすぐに汚染されるため、水替えや水質管理の手間がかかり続けます。

 

これらのことを考慮して、ペットショップなどでは初心者に60cm~水槽をおすすめするケースが多いようです。

 

全くの初心者飼い主さんにとって、60cm水槽もかなり巨大に見えます。

 

家に置くスペースがあるのか。大きな水槽に合わせたフィルターやヒーターなどの付随機器をそろえる経済的余裕があるかを考え、あらためてカクレクマノミの飼育環境が用意できるのかを再考してみましょう。

 

アクリル製とガラス製

また、水槽選びでもう一つ迷うのは材質です。大まかに分けるとアクリル製かガラス製かという選択。

 

アクリル製は軽くて衝撃に強いのですが、傷がつきやすいというデメリットも。ガラス製に比べると若干安価に感じますが、デザインの幅が豊富なので価格帯は上下します。

 

また、ガラス製はクリアで傷がつきにくい、熱帯魚飼育に適した素材です。が、重い。

 

そして、地震などで割れる心配が、地震国に本では常に付きまといます。

 

価格帯にそれほど違いがないため、どちらの素材をおすすめすべきか、こちらも迷ってしまいます。

  • アクリル製:軽い、衝撃に強い、傷つきやすい、デザインが豊富
  • ガラス製:重い、衝撃に弱い、傷に強い、デザインは長方形のみ、クリアで中の魚が見えやすい

 

水槽を置く台

熱帯魚飼育の初心者さんは、「水槽を置く台なんて、なんでもいいでしょ?」と考えがちですが、それは間違いです。

 

たとえば60cmサイズの水槽に水を満たして底砂を敷き、サンゴなどの装飾品を入れると、総重量はなんと70kg~90kgくらいになります。(概算)

 

90kgってものすごい重量ですよね?ちょっとおなかの飛び出たお父さんでもせいぜい70~80kg。

 

それ以上の重さの水槽を支えるのだから、当然「水槽用」の頑丈な台が必要になります。

 

どうしても家にある台を利用したいのであれば、その台の四肢がしっかりと安定していることを十分確認してくださいね。

 

水槽を置く台の平均価格は10,000円~です。

 

カクレクマノミを買い始めたら、何度も目にする場所なのでデザインも気に入ったものを選びたいですよね。

 

更に、人工海水やバケツ・水ポンプなどの管理のための道具要れとしても、利便性の高いものを選ぶといいでしょう。

 

人工海水

人工海水の価格は大体100リットルで3,000円ほどが目安です。

 

ちなみに60cm水槽に水を7分目くらいまで満たすと、50リットルくらいと考えられます(概算)。

 

最初に水槽いっぱいの50リットルの海水を作ったら、次に10日後くらいを目安に3分の1の水を交換。

 

つまり初期は、以下のような流れで人工海水を消費します。

  • 2週間前に人工海水の半分を使用して50リットルの海水を作る。
  • その後カクレクマノミの飼育を開始し、10日ごとに約16リットルの海水を作って水交換。

初期は1ヶ月で1袋(3,000円)がなくなり、その後は2ヶ月に1袋消費していくと計算できます。

 

ちなみに上述した「海水」はダンボールで20リットル1,260円~。10日~2週間に1度1,260円とすると、人工海水よりもやっぱりお高くつきそうですね。

 

どうしても本物の海水にこだわりたい方は、普段は人工海水で、たまに本物の海水を購入してみてはいかがでしょうか。

 

比重計

比重計は水質管理で使う、必要不可欠のアイテムです。

 

比重計の性能もピンきりですが、塩分濃度が測れればOKです。

 

価格は2,000円~で、一度買えば一生使い続けることが出来ますよ。

 

塩素中和剤

水道水のカルキ抜きに欠かせない塩素中和剤の価格は、100mlで500円程度と安価です。

 

初期をのぞいて1度に使うのはわずか3~5ccほどなので、1本買っておけば数ヶ月はもちます。

 

水温計

水温計は100均でも購入可能。ちょっといいデジタル水温計などもあり、1,000円~と求めやすい価格帯です。

 

吸盤で水槽面に取り付けるものが一般的ですが、デザインや取り付け方も豊富なものがでているので、おしゃれな装飾にこだわりたい方は、水温計もスタイリッシュなものを選んでみてください。

 

水温管理は基本毎日行います。何度も目にする水温計だけに、お気に入りの一品を見つけたいですよね。

 

フィルター

ろ過フィルターの価格も性能もピンきりです。

 

ろ過フィルターを選ぶポイントは「ろ材容量の大きいもの」です

 

ろ材がたくさん入るものを選べば、その分水槽内の水質が安定しやすいということ。つまり、管理の手間が大幅に減ります。

 

そして中にいるカクレクマノミの健康度も保たれます。

 

ろ過フィルターは上限なくお金をかけて損のないアイテムです!

 

しっかりと容量のあるいいものを、最初から選びましょう。

 

価格は最低でも5,000円。十分に性能や容量のあるものは30,000円と高価ですが、「買ってよかった!」と必ず思う日が来ます!

 

ヒーター

ヒーターの価格帯は1,000~7,000円くらいと考えられます。

 

自動温度設定してくれるものや、手動ダイヤルで設定するものなど、若干の性能の違いはあるものの、大きくは変わりません。

 

照明

照明に関しては、価格帯に幅がありすぎて選ぶほうも困りますよね。

 

安価なものは2,000円。高価なものは10万円を軽く越える価格帯です。

 

単なる蛍光灯か、LEDライトか、ハロゲン球かというライトの性能の違いが1つ。

 

一般的な蛍光灯型のほかに、おしゃれな電球型や反射板を利用した大掛かりな照明まで選ぶことが出来ます。

 

機能面よりもむしろ、デザインで選ぶ飼い主さんが多いようです。

 

リビングの照明さながらにおしゃれなので、景観にこだわる飼い主さんは、腕の振るいどころといえるでしょう。

 

底砂

底砂は、飼育する魚によって使用量が変わります。

 

カクレクマノミ2~3匹を60cmの水槽で飼育するならば(そのうち混泳させる想定で)、初期に必要な底砂は大体8~10kgくらいでしょうか。

 

価格は2,000円~程度です。底砂自体は水替えのように交換するものではないので、初期費用としては安価ですね。

 

ライブロック

ライブロックは必需品ではないものの、出来る限り購入をご検討いただきたい、カクレクマノミにぴったりのアイテムです。

 

バクテリアの温床になってくれるという利便性はもちろん、身を隠したがるカクレクマノミは、ライブロックのように複雑な構造の岩を好むからです。

 

60cmの水槽であれば、1個では物足りませんよね。2~3kg購入したとすると、総価格は15,000円ほどでしょうか。

 

ちょっと高いですが、水質管理と景観と、カクレクマノミの隠れ家としておすすめのアイテムです!

 

水替え用のポンプ

水替えようのポンプは、10日に1度水替えのときに活躍してくれます。

 

探してみたら、100均ダイソーにもありました!

 

手動のものならば100均で十分ですが、電動のものをお求めの方は大体2,500円~という価格帯です。

 

バケツ

バケツも100均で十分ですよね。とはいえ、バケツは初期の水槽作りにも、水替えのときにも大活躍。

 

さらに清掃のときにも水槽内のモニュメントを一時的に入れておくなど活用幅があります。

 

100均ではなく大きめでデザイン性・機能性の高いものを選んでもいいですよね。

 

おしゃれなものならば2,000~3,000円ほどでしょうか。

 

清掃グッズ

水槽内を掃除するグッズは種類が多すぎて、とても一つには絞れません。

 

水槽側面の苔などの汚れを落とすのならば、柄の長いスクレイバーが一つあれば十分です。

 

価格は2,000円~です。

 

飼育にかかる総費用

上述したものを概算でまとめてみていきましょう。

 

水槽は60cmの物を買うと想定した場合の、飼育にかかる初期の総費用は以下の通りです。

  • 水槽:60,000円
  • 水槽を置く台:10,000円
  • 人工海水:3,000円
  • 比重計:2,000円
  • 塩素中和剤:500円
  • 水温計:100~1,000円
  • ろ過フィルター:5,000~30,000円
  • ヒーター:1,000~7,000円
  • 照明:2,000~100,000円
  • 底砂:2,000円
  • ライブロック:15,000円
  • 水替えようポンプ:100~2,500円
  • バケツ:100~3,000円
  • 清掃グッズ:2,000円

総費用(概算):102,800円~238,000円

 

何事も上を見ればきりがありませんよね。水槽のタイプやデザイン、水槽内のレイアウトにこだわれば、上限は238,000円を超える可能性もあります。

 

カクレクマノミ飼育の、初期にかかる総費用は最低でも102,800円ということがわかりましたね。

 

買い始めた後は、+1,000~2,000円ほどのエサ代が毎月かかってきます。

 

総費用の大部分を占めている水槽ですが、たとえ安くて小さい30cm、30,000円の水槽にしたとしても、その後かかる手間隙が増えることを思えば、初期費用はおしまず出すほうを俄然おすすめします。

 

また、カクレクマノミを飼い始めてからは、人工海水と塩素中和剤、エサをなくなるごとに買い足していくだけなので、維持費はそれほどかかりません。

 

概算で毎月2,000~5,000円といったところでしょう。+電気代ですね。もちろん、エサや人工海水のグレードを上げれば維持費も上がります。

 

まとめ

カクレクマノミの飼育方法と飼育のための準備品、飼育初期にかかる総費用を計算してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

まず驚くのは準備品の多さと、飼育内容の多さですよね。

 

慣れた飼い主さんならば週末ごとにちゃっちゃと終らせる飼育手順も、初めての飼い主さんには難解です。

 

初期費用と維持費用、飼育管理が可能かどうか、カクレクマノミの飼育前のチェックに是非お役立てください。

 

幻想的な海を切り抜いた世界を自宅で楽しむために、最良の準備品を用意して、カクレクマノミを迎えてあげたいですね。

 

参考文献:円藤清著「クマノミが飼いたい!」

(株)エムピージェー2010年、p44~48

 

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