• レプトケファルスで巨大な幼生もいる?
  • 透明なウナギだと話題になった?

ウナギの幼生期を「レプトケファルス」と呼びます。

レプトケファルスは透明で透きとおった体。

 

川の上からでは姿を見逃してしまうほどに透きとおっているため、その神秘的な風貌に伝説上の生き物を連想する人も多いようです。

 

今回はそんなレプトケファルスについて、サイズや発見の経緯などを調べてみたのでご覧ください!

 

レプトケファルスで巨大な幼生もいる?

レプトケファルスとはウナギの成長段階のひとつ。

 

ウナギやアナゴ・ハモは幼生期にはレプトケファルスであり、その後変体してウナギなどの成体に成長します。

 

成体の大きさは、ウナギの場合レプトケファルス期の約18倍。

 

アナゴにいたっては、約30倍にもなるといわれています。

 

…ということは、仮に巨大なレプトケファルスがいたとしたら、「こいつ、変体して成長したらいったいどのくらい大きくなるんだろう?」って怖くなりますよね。

 

巨大な幼生を発見!

時はさかのぼり1930年代、イギリス領のセントヘレナ島付近で、偶然網にかかったレプトケファルスがいました。

 

驚かれたのはそのサイズ。

 

なんと1.8mもの巨大なレプトケファルスの幼生体だったんです。

 

ウナギだと、レプトケファルスの時期から変体して、18倍ものサイズになるといわれている…。

 

元のサイズが1.8mだとすると、32.4mもの巨大生物に成長するのだろうかと、当時のメディアを大いに騒がせました。

 

32mって、シロナガスクジラとかジンベイザメクラスのサイズです。

 

32m級の「ウナギ」となると、そりゃ話題にものぼりますよね。

 

キャラ

ちょっとした伝説の生き物クラスです。

 

結果それは「ソコギス亜目」であり、「ウナギ目」と違う魚類であることが、30年後に判明。

 

「ソコギス亜目」は幼生のレプトケファルスの時期と、成体のサイズが同じです。

 

つまり、大人になっても普通の1.8mサイズの生き物ってこと。

 

「なーんだ」的ながっかり空気が、ニュースを見てた人の間で流れたことでしょう。

 

レプトケファルスは透明なウナギと話題になった?

上の動画をご覧ください。

 

レプトケファルスって、本当に透きとおっているでしょう?

 

これ、アナゴの稚魚として、養殖しているから水槽の中に。

 

こうされて始めて、レプトケファルスの姿を確認できると思いませんか?

 

こんな透明な体で普通に川の中とかにいたとしても、絶対に気がつかない自信がありますよね。

 

ウナギのレプトケファルスは、発見された当初は「透明なウナギだ!」と話題になったそうです。

 

食用としても利用

しかも驚くだけならともかく、この透明なレプトケファルスの神秘的な体を、食べちゃう人もいるみたいですw

 

バリバリ食用なんですよ、この子達も。

 

日本で言うと高知県がアナゴのレプトケファルスを食することで有名。

 

キャラ

しかも「土佐酢をくぐらせたのち、踊り食い」だそうですw

 

興味のある方はぜひ、土佐まで足を運んでみてください。

 

と思ったら、大阪や兵庫・岡山でも食されていました。

大阪:のれたれ

兵庫:洟垂れ

岡山:ベラタ

と呼ばれ、食用魚として独自の名を持つ存在。

 

「透明で見えない!」とはいっても、古くから海の恵みに支えられ続けている日本。

 

漁師の網に偶然引っかかることも少なくなかったはずです。

 

透明なのはレプトケファルスだけじゃない

というか、透明で骨が透けている体のレプトケファルスを「気持ち悪い!」という方も多いのですが、よく考えるとシラスだってすけてますよ。

 

「シラス踊り食い」だと、ちょっと「おいしそう!」って思ってもらえるでしょうか?

 

「レプトケファルス踊り食い!」も、ちょっとこりこりしそうだけど、きっと美味しいに違いありません。

 

ウナギの成長過程と謎

ニホンウナギの数が減って、日本の食卓から消えるかもしれない。

 

そんなうわさを耳にしたことあるでしょう?

 

回転寿司や土曜の丑の日など、ウナギを消費するニーズの多い日本。

 

消費量は一定なのにも関わらず、ウナギの養殖に成功していないために、生産量に波があるのがその理由。

 

河川環境の悪化や、乱獲によって、自然生息のニホンウナギの数が激減している以上、養殖化は大きな課題の一つです。

 

河川や海洋生物の研究がすすんで、多くの食用魚の養殖に成功しているのに、なぜウナギは養殖できないのでしょうか?

 

その謎にも迫ってみましょう。

 

ウナギは回遊魚

ウナギは河川の生き物、と思いこんでいる人も多いのですが、ウナギは実は回遊魚。

 

川で成魚になった後、広い大海原のどこかで産卵して、成長過程で再び川に戻ってくるんです。

 

ウナギが海のどこで産卵しているか、多くの研究者が後を追うも、その実態が明らかにならないんですよね。

 

それゆえに、ウナギが川に戻ってくるシラスウナギのときに河口付近で捕獲し、それを養殖する方法が一般的。

 

「養殖ウナギ」とは名ばかりで、ウナギの自然産卵に生産量を左右される実態なのです。

 

2018年の捕獲量は実に、1960年代の10分の1。

 

ウナギの完全養殖について

マグロの完全養殖

 日本水産は7日、完全養殖マグロの出荷を始めると発表した。マグロは資源管理のため漁獲規制の強化が見込まれる。完全養殖マグロは採卵から育成までを人工的に管理するため天然資源を損なわない。今後も技術を進化させて安定供給体制をつくる。2019年度には同社の養殖マグロの4割を占める年間1000トンの出荷を計画する。

引用元:日本経済新聞

 

2018年3月に、日本水産が「完全養殖マグロの出荷を始める」と発表。

 

生産量の高いマグロや鮭、そしてウナギなど、食用に完全養殖できさえすれば、自然の生態系を脅かすこともなくなります。

 

マグロは実現化された完全養殖、ウナギはどうなのでしょうか。

 

ウナギの完全養殖の研究

2009年5月、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授と水産総合研究センターなどの研究チームが、世界で初めて、天然のニホンウナギの受精卵の採集に成功した。これにより、河川環境の悪化や乱獲によって激減したニホンウナギの資源保全につながる可能性が高まった。

引用元:日経オンライン

2009年に、36年間追い求めてきた天然のニホンウナギの受精卵採集に成功。

 

「これでニホンウナギの完全養殖が可能に!」

 

と、期待が大いに高まったことも、記憶に新しいですね。

 

しかしその後の研究は進まず、効率よく商用化するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

人間の食用のためだけに、と命の循環を切り出して操縦していくことは、容易ではありません。

 

「養殖とは一つの種の命の循環を支配すること」という観点から見れば、おこがましい行為でもあります。

 

キャラ

永遠にそんなことできなくていいのでは?とすら思えてきますよね。

 

ともあれ、それによって自然種への乱獲が減り、ニホンウナギの絶滅抑止にもなると期待し、研究は進んでいくことでしょう。

 

レプトケファルスを見られる水族館は?

透明で綺麗なウナギやアナゴの幼生であるレプトケファルス。

 

そんなに綺麗なら、肉眼で見たい!という方もいますよね。

 

調べてみたところ、かつて(2013年2月)に新江ノ島水族館で見ることができたようです。

 

アナゴやウナギがレプトケファルスとして海から川に回遊してくるのが、だいたい2月~5月。

 

なので、その時期に水族館に展示されている可能性は、高いでしょう。

 

レプトケファルス目当てで行く方は、必ず事前に水族館に問い合わせてくださいね。

 

まとめ

  • レプトケファルスはウナギやアナゴの幼生の姿。
  • 成体はレプトケファルスのときの18~30倍の大きさに成長する。
  • 1930年代に1.8mもの巨大なレプトケファルスをアフリカ沖大西洋で発見し、伝説級の巨大生物になる!と話題に。
  • しかし、レプトケファルスと成体のサイズが同じくらいの別の魚種であることが1960年代に判明。
  • 高知ではアナゴのレプトケファルスが食用として親しまれている。
  • ウナギは回遊魚であり、卵の人口孵化に成功したものの、完全養殖への道は遠い。
  • 新江ノ島水族館でアナゴのレプトケファルスを2~5月に展示している可能性が高い。

神秘的な姿の海の生き物は、子どもから大人まで多くの人の関心を惹きつけます。

 

地球を支配しているのは人類であるというおごりを持つ我々に対し、透明な体と謎の生態で「人間の知らない世界がまだまだたくさんあるんだ」とささやき続けるレプトケファルス。

 

解明が進んで「完全養殖か成功!」となるよりも、いつまでも謎のまま、ロマンを与え続けて欲しいと願ってしまいます。

 

参照元サイト:DNA


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