• 【ペンギンの骨格】ペンギンは恐竜時代から生きていた?
  • ペンギンの骨格標本の特徴は?
  • ペンギンの恐竜時代の骨を検証!

水族館や動物園で大人気のペンギン、実はあの恐竜と意外な接点があることがわかりました!

なんと、ペンギンの祖先と恐竜が同じ時代に生きていたかもしれない、というのです。

 

さっそく、真偽のほどを確かめてみました!

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ペンギンの骨格とは?

今回の発見は、ペンギンの化石を調査していて判明した新事実です。

 

化石、というからには、ペンギンの骨を調べた結果が今回の発見につながった、ということになります。

 

ペンギンの骨格標本を見られる場所

では、まずペンギンの骨格標本を見てみましょう!

 

日本の多くの水族館や動物園でペンギンが飼われており、特にフンボルトペンギンの飼育数は世界的にも多いと言われています。

 

そのため、ペンギンの骨格標本も、国内の多くの博物館や水族館などで見ることができます。

 

常設展示だけでなく、企画展で展示されていることも多いので、アクセスしやすい場所の博物館や水族館を調べてみましょう。

 

ペンギンは何の仲間?

よちよちと歩く姿が愛らしいペンギンですが、そもそも何の仲間かご存知ですか?

 

実は、ペンギンは立派な鳥の仲間(鳥類)です。

鳥の仲間、といっても飛ぶことはできません。

 

ペンギンの体の横についているヒレのようなものは翼が変化したもので、「フリッパー」といいます。

 

このフリッパーがペンギンの大きな特徴の一つで、水をかいて進む推進力になります。

 

ボートのオールのようなものです。ちなみに、ケンカの時にはこのフリッパーで相手をはたいたりします。

 

私も長靴越しにはたかれたことがありますが、けっこう痛いですよ。フリッパーの威力は強力なんです。

 

それだけの力があるからこそ、ぐんぐん水をかいて進むことができるのですね。

また、ペンギンの足には水かきがついています。

 

カモやアヒルは足で水をかいて進みますが、ペンギンはフリッパーがあるため、この足は使いません。

 

では何に使うのかというと、泳ぐ方向を変えるときに足の向きを変え、方向転換しています。つまり、船の舵のような使い方をしているのです。

 

さらに、ペンギンの丸っこくて愛らしい体型は「流線形」といい、水中で水の抵抗を受けにくくする効果があります。

つまり、ペンギンは「泳ぐことに特化した鳥」ということになります。

 

コレはペンギンが太古の昔、北半球から南半球に移動してきた時に、天敵の少ない南半球の地で、子孫繁栄に適した進化を遂げた結果と言えますね。

>>ペンギンも飛ぶ?ペンギンの祖先はとんでいた

ペンギンの骨格標本の特徴!

ペンギン 骨格

ペンギンというと、まるでヒトのように二本足で「直立して」歩いているように見えますよね。

 

しかし、身近な鳥、例えばカラスやスズメをよく観察してみましょう。

 

ペンギン以外の鳥類の足の骨

カラスやスズメは、足の膝のような部分が常に曲がっていますね。

しかも、ヒトのひざとは逆方向に曲がっています。

 

これは、関節が逆についているからではなく、ヒトでいう「かかと」の部分がちょうどひざに見える場所にあるからなのです。

 

本来のひざは、体の中に隠れてしまっています。

 

ヒトとはかなり足の作りが違うので比較するのが難しいのですが、常につま先立ちをして、なおかつひざは軽く曲げた状態が、鳥の仲間の基本姿勢です。

 

では、ペンギンの場合はどうでしょうか。

 

ペンギンの足の骨格

ペンギンの骨格では、足とかかとはそれほど離れていませんが、つま先立ち状態なのは同じです。

 

そして、他の鳥では「軽く曲げた状態」のひざが、直角に曲がっています。

 

つまり、つま先立ちをしながら空気椅子をしているような状態です。

こうすることで、ペンギンの直立したような姿勢が保たれているのです。

 

ヒトで再現するとかなりつらい姿勢に感じられますが、直角に曲がったひざ部分は体に隠れていますし、重心がヒトとはかなり違うので、ペンギンなりには楽な姿勢なのかもしれません。

 

この骨格があることで、水中ではくちばしの先端から足の先までが一直線につながり、美しい流線形が形作られます。

 

このことからも、ペンギンが泳ぐことを主眼に置いて進化してきた動物だということがよくわかりますね。

 

ペンギンはなぜ飛ばない?

ペンギンが地上をよちよちと歩く姿を見ていると、本当に自然界で生き残れるのか心配になりますね。

 

しかし、ペンギンの愛らしい姿は、ただ可愛いだけではないのです。

 

ペンギンの生息地、特に寒冷地では、地上を歩く捕食者があまりいません。

 

そのため、空を飛んで逃げる必要がないのです。

一方、地上で見つけられる餌も限られています。

 

そうすると、海で魚を食べたほうが効率がいい、ということになりますが、海で魚を探すなら空から探すより泳いで探したほうが好都合です。

 

そのため、太古の昔には他の鳥と同じように飛ぶことができたペンギンの祖先たちは、徐々に「泳ぐ」方向に進化していき、やがて飛ばなくなった、と言われています。

 

飛ぶ必要がなくなったために、体を軽くする必要もなくなりました。

 

普通、鳥の仲間は体を軽くするために脂肪を少なくし、骨はスカスカの中空になっていますが、飛ばないならそんな工夫をする必要もありません。

 

むしろ、脂肪が少ないと泳いだ時に水に体温を奪われてしまうし、スカスカの骨では水圧に負けて折れてしまいます。

 

そのため、ペンギンは皮下脂肪をたくさん蓄え、骨は太く頑丈にできているのです。

 

皮下脂肪をたくさん蓄えた結果、体は丸っこくなり、しかも泳ぐことに特化するために先にご紹介した流線形の体型になりました。

 

多くの人から愛されているペンギンの姿は、泳ぐことに特化した鳥としての極めて合理的な構造だったのです。

>>ペンギンの泳ぐ速度は?スピードはどのくらい

 

ペンギンは恐竜時代から生きていた?

さて、今回の本題です。

 

この発見は2017年2月に正式に発表されました。

 

発表された論文によると、ニュージーランドのワイパラ川で、6100万年前のペンギンの化石が発見されました。

 

恐竜の絶滅は6600万年前の白亜紀末期に起こっていますので、これだけでは、ペンギンが恐竜と同じ時代に生きていたことにはなりません。

 

しかし、実は過去に、同じワイパラ川近くで、もっと前の時代のペンギンの化石が発見されていたのです。

 

これは、同じ場所に時代の異なるペンギンが生息していたことを意味します。

 

さらに詳しく解析した結果、この2種のペンギンの祖先は恐竜と同じ時代に生息していた可能性が高いことがわかったのです。

 

恐竜が大量に絶滅した原因の一つは、小惑星の衝突による気候変動で陸上の環境が変わったため、とされていますが、ペンギンの生活の場は海に近かったため、気候変動の影響をあまり受けなかったのではないか、と考えられています。

 

例えば、陸上では気候が変わったことで植物の数や種類が激変し、草食恐竜たちが次々に餓死したと考えられています。

 

一方、変化の緩やかな海中では、小魚の餌となるプランクトンなど小さな生き物の数は変わらず、その小魚を主食にしているペンギンも生き延びた、と考えられています。

 

そうして生き延びたペンギンの子孫の一部が、先にご紹介したワイパラ川の化石種となり、さらには現生ペンギンたちにつながっているのですね。

 

超巨大!?恐竜時代のペンギン

さて、それでは恐竜と同じ時代に生きていたペンギンはどんな姿をしていたのでしょうか。

 

基本的には、現代のペンギンと大差ないようですが、特筆すべきはその大きさ。

 

なんと、恐竜時代のペンギンは、体高150センチもあったようなのです。

体高150センチというと、成人女性の身長と同じくらいになります。

 

現生するペンギンの最大種はコウテイペンギンですが、コウテイペンギンの体高は130センチ程度ですので、今いるどのペンギンよりも大きなペンギン、ということになります。

 

キャラ

中学1~2年生の生徒さんくらいってことですよね。

 

ちなみに、これまでに見つかっているペンギンの中で最大の種類は、3300~4500万年前に南極に生息していたアンスロポルニス・ノルデンスクジョルディと考えられていて、その大きさは170センチに達したようです。

 

また、アンスロポルニス・ノルデンスクジョルディはフリッパーも現生ペンギンのように一枚のオール状ではなく、普通の鳥の翼と同じように、途中に関節のある形をしていました。

 

長い進化の過程で、今のように一枚板のフリッパーになったと考えられています。

 

恐竜と同じ時代に生きていた巨大ペンギンは、現在の「泳ぐことに特化したペンギン」に至る過程の、試行錯誤の状態だったのかもしれませんね。

 

まとめ

  • ペンギンの骨格標本は、日本でも水族館などで気軽に見ることができる。
  • ペンギンはれっきとした鳥類である!
  • ペンギンは泳ぐことに特化した体をしている。
  • ペンギン以外の鳥は、人間で言う「ひざ」に見える部分が実はかかとである。
  • ペンギンは、かかとを「ひざ」のように折り曲げずに、爪先立ち歩きした状態で歩いている。
  • ペンギンは1億2000万年前、北半球から南半球に移動してきた時、天敵のいない南半球でより子孫繁栄する方向へと進化した結果、飛ぶことをやめて泳ぐことに特化した体になった。
  • ペンギンはニュージーランドの6600万年前の地層から化石が発見されており、この祖先は恐竜時代に生きていた種と思われる。
  • 恐竜を絶滅させた地殻変動や気候変化は、水の中でも長く生息できるペンギンは、耐えうることのできるものだった。
  • 恐竜時代のペンギンは、いまのコウテイペンギンよりも更に大きく、150cmくらいの体長をしていたと思われる。

ペンギンを通して進化の過程と進化の神秘を感じることができましたが、いかがでしたでしょうか?

 

恐竜すらも絶滅に追い込まれた気候変動をたくましく生き延び、今尚その過酷な進化過程をものとも感じさせずに、水族館で悠々と我々の気持ちを和ませてくれるペンギンさんたちが、あらためて好きになってきちゃいますよね。

 

あののほほんとした雰囲気の中には、たくましく忍耐強く、数億年を生き延びてきた集大成が詰まっているんです!

 

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