- 亀の交尾には交尾器が必要?
- 交尾中の泣き声がセクシーと話題に?
ペットとしても人気の高い温厚な亀。交尾のときは交尾器が必要でしょうか?
交尾中の泣き声がセクシーとの声もあり、亀ファンは気になってしまいますよね。
そこで今回は、亀の交尾について調べてみたので、以下を参考にしてください。
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亀の交尾には交尾器が必要?
亀の交尾、なんとなく大変そうなイメージですよね。

明らかに甲羅が邪魔じゃないかと心配になってしまいます。
甲羅の中の交尾器が、届くのかどうか。甲羅が邪魔なんじゃないか。亀が大切な飼い主さんにとっては真剣な悩みです。
しかし亀の交尾は、実はとっても簡単に行われているんですよ。
亀をつがいで飼われている方は、その簡単な交尾を見たことある方も多いでしょう。
亀の交尾器のサイズ
亀の交尾器のサイズ、始めてみたとき驚きませんでしたか?

単純に「デッか!」と声を上げる飼い主さんも多数。
そうなんです。大きいんですよ、亀さんの交尾器は。
個体差や種類にもよりますが、体長の3分の1くらいのサイズはあるんじゃないかってくらい。
甲羅で言うと、甲羅の半分くらいのサイズの交尾器ってことになるんですよ。
亀の交尾の方法
大きな交尾器を使って、亀は普通に交尾をします。別段変わったこともなく、重なってするのが一般的。
亀って甲羅で背骨や背面からの内臓をすべて守っていますよね。

交尾器も例外ではありません。
交尾以外のときはしまわれていることが多く、「え?なにこれ?」とたまに出される交尾器にびっくりする飼い主さんもいるくらい。
両方の後ろ足よりも大きい場合もあり、普通に「足」と勘違いすることもしばしばあります。
それどころか、亀の交尾器は頭より大きいといわれることもあります。
交尾中の泣き声がセクシーと話題に?
亀の交尾中の鳴き声がセクシーとのうわさがあり、いくつか動画を調べてみました。
セクシー…というよりは、まるで「しゃっくりしたおじいちゃん」さながらの可愛らしさ。

声を出しているのはたいていオスのほうです。
一方でメスのほうは「寝てるの?」というくらい静かで無感動。
もくもくとオスを無視してエサを食べ続けているメスもいるくらい。
今後の出産や育児に備えて、メスはひたすら蓄えておく必要があるんでしょうね。
それにしても、人間だったら怒られそうなくらい、驚くほどのメスの無関心ぶりです。
亀は本当は泣いていない?
実は亀ののどに、人間のような声帯はありません。
そのため、亀が泣いているように聞こえる声は、実は「声」ではないのですよね。
交尾のときに聞こえてくる泣き声は、鼻やのどから漏れる空気の音。

それも、通常時にはほとんど聞こえません。
「亀の泣き声がセクシー」なんて話題になるくらいなので、交尾のときにのどから空気音が漏れる亀が多いようですね。
たまにドキュメンタリー番組などで、ウミガメが産卵する情景を写します。
あの時も、やっぱり亀は鳴き声を発しているように見えるのですが、空気音なのですよね。
命を生み出すときにだけ発せられる、まさに命そのものの泣き声といえるかもしれません。
亀の交尾をする時期
一般的に亀は11月~3月くらいまで冬眠をします。
冬眠からおきだしてすっかり目が覚める5月頃に発情期をむかえ、交尾をし始めます。
オスの発情期の行動
亀のオスは、種類によって異なる、発情期の特別な行動をすることがあります。
ミドリガメは、メスの鼻先の前で、足の爪をプルプルと震わせます。
また、メスの前でパクパクと口を開け閉めする。メスに対して頭突き攻撃のような動作をする発情期のサインもあります。
その行動に何の意味があるのか…多くの場合はメスは逃げてしまうのですが、逃げない場合は「OKサイン」と考えられます。

メスのほうがOKならば交尾開始。
無事にカップル成立と見ていいでしょう。
亀を交尾させたい場合

ペットとして飼っている亀を交尾させるのは、実はとても大変です。
まず、亀は水生の亀は水の中で交尾をして、陸に卵を産みます。
つまり、狭い水槽内に「水」部分と「陸」部分をしっかりと作り分けなくてはいけません。
この時点で、屋内で亀を飼っている多くの方が、産卵をあきらめるのではないでしょうか。
けれどもどうしても交尾させて、亀を繁殖させたい!という方は、がんばって大きな水槽を用意しましょう。
発情期のオスとメスを一緒の水場に入れる
次に、5月ごろ、亀のオスに発情期のような様子が見られたら、オスとメスを1匹ずつ同じ水槽に入れます。

水槽でなくても、たらいに水をはったようなものでもOK。
2~3日様子を見て、喧嘩をしているようならば愛称が合わないためカップル不成立。
別の個体に変えるか、繁殖をあきらめなくてはいけません。
しかし、相性のあう個体同士であれば、カップル成立で、早速交尾を始めます。
交尾後、オスメスを分ける
交尾の確認が取れたら、次はオスメスを再び別の水槽に分けます。
このときこそ、上述したように、メスの水槽は「水場」と「陸場」がしっかりと別れた広いものを用意してあげましょう。
陸地部分にメスは卵を産むので、陸が水に侵食されないよう工夫します。
オスは別行動
野生化であっても、交尾が終れば亀のオスはどこかへいってしまいます。
人間のように一緒に子育てはしないんですよね。
そのため、ペットの繁殖時にも、交尾さえ終ればオスは別の容器で普通に飼えばOKです。
さけの出産のときのように、産卵中のメスを守るようなこともありません。
産卵から孵化まで
さて、水槽の陸場に、メスがのそっと上がってきて、穴を掘り始めたら要注意です。

いよいよ産卵のときです!
亀の産卵は、ウミガメのドキュメンタリーなどでおなじみの通り。
「がんばれお母さん!」という苦しみの果てに終ります。
ウミガメは産卵後、さっさと海に戻ってしまいますが、リクガメの種類によっては3ヶ月ほど子育てをする種もいます。
ただ、ペットの亀の繁殖の場合は、子育ては母亀ではなく、概ね飼い主さんの出番なんですよね。
毎日霧吹きで湿気を保つ
砂の湿度がないと卵はすぐにダメになってしまいます。
そのため、産卵後は毎日霧吹きで一定の湿度を保つようにしましょう。

これを卵がかえるまでの3ヶ月間、毎日続けることになります。
まとめ
- 亀の交尾器は、体の3分の1ほどもある、とても長く大きいもの。
- 交尾器の余りのでかさに、「足」と勘違いする飼い主さんも多数。
- 亀の交尾の時に漏れる音は、オスが鳴らしており、鳴き声ではなく空気音。
- 亀のメスは出産に備えて、交尾自体には無関心な様子であることが多い。
- 亀をつがいで飼って交尾させるためには、大きな水槽に「水」部分と「陸」部分を用意しなくてはならない。
- 水中で交尾し、陸でメスがたまごを生むためである。
- 交尾が終わればオスは別の水槽に移してよい。
- たまごが生まれたら、砂の湿度を保つように、毎日霧吹きで湿らせる必要がある。
亀の交尾や交尾器に関する情報をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
亀の交尾器の映像や写真は、「足?」「脱腸?」などと間違えるほど、グロテスクすぎてすすんで掲載できるようなものではありません。
しかし、亀の交尾中の泣き声は、のどに種がつまっちゃって困るおじいちゃんという感じで割りと可愛らしいと思いませんか?
また、野生化での交尾や繁殖は自然のままに行われますが、飼育下の亀の繁殖が、以下に難しいものかもお分かりいただけたかと思います。
せっかく生まれた卵をダメにしてしまわないよう、飼育下の繁殖に関しては、亀に詳しいアドバイザーの下、注意して見守っていく必要があります。
大切なペットの亀さんの、繁殖も含めその生き方を、なるべくなら自然に近い形で幸せなものとしてあげたいですよね。