• スミロドンが絶滅した理由は?
  • サーベルタイガーとの違いは?

人類が現われるはるか昔、今では考えられないほど獰猛で大型の肉食獣が、地球には数多く存在していました。

特に「かっこいい」とされるネコ科動物の絶滅種は、いまだに根強い人気を誇ります。

 

恐竜同様に、獰猛で力のある生き物は、いつの時代でも男子の憧れの的なのでしょうか。

 

今回は、新生代の第四期に生きていた肉食獣のスミロドンについて、生態と基本情報を紹介していきます。

 

スミロドンが絶滅した理由は?

スミロドン 絶滅 理由

スミロドンは、巨大な犬歯をもつネコ科の動物として、ライオンが存在する前の時代の動物界を牽引していた哺乳類です。

 

そのあまりに大きな犬歯が、化石から見てもわかります。

 

見るからにネコ科最強の生き物でありながら、ライオンやその他の種に駆逐され、絶滅してしまったのには幾つかの理由が考えられます。

 

捕食対象が絶滅したから

まず、スミロドンは集団で狩りをする習性がありました。

 

スミロドンの捕食対象は、ゾウなどやマンモスの大型動物です。

 

下のほうで詳しく解説しますが、スミロドンの特徴であるあまりにも大きな犬歯は、実はスミロドンにとっては諸刃の剣なのです。

 

大きすぎる犬歯ゆえに、スミロドンのかみ合わせは悪く、完全に口を閉じることができなかったとされます。

 

つまり、狩った獲物を噛み砕いて食べることが困難なのです。

 

それゆえに、捕食対象はゾウなどの大型の生き物。

 

そして食べる箇所は内臓などの、咀嚼が少なくてすむ柔らかい箇所。

 

最強のサーベルタイガーかと思いきや、実は犬歯ゆえに食事に困っていたのです。

 

しかし進化の過程で徐々に、ゾウやマンモスなどの大型の生き物は、地球上から姿を消していきます。

 

そう、スミロドンの食料たる、大型の生き物がいなくなっていったのです。

 

エサがなくなったことによる、スミロドンの絶滅。

 

それは至極自然なことでありながら、なんとも惜しまれることでもあります。

 

「歯が大きすぎて、大型動物の内臓しか食べられなかったから」ってw

 

もっと進化がんばれ!と言いたくなっちゃいますが、結果論ですね。

 

小さな生き物を食べられない

さて、地球の生き物の進化の過程で、大型動物が次々と姿を消していきました。

 

スミロドンが絶滅した理由は「大型動物が絶滅して、食べ物がなくなったから」と書きましたね。

 

ではなぜ、他にもたくさん生きている小型動物では餌にならないのでしょうか。

 

スミロドンが仮に、ウサギやねずみなどの小形動物を狩ったとしたら、生き延びられたのでは?

 

キャラ

そう思いますよね。

 

捕食対象だった大型動物が姿を消したことで、食料を小さい動物に移行した時期もあったかもしれません。

 

しかし2m級の大きな体のスミロドン。

 

犬歯は顔の半分くらいの大きさで、大きすぎるがゆえに口が完全に閉まりません。

 

そもそもスミロドンはねずみを狩ることが出来たのか?

 

大きすぎる犬歯は、スミロドンよりも体の大きい動物に対しては有効かもしれません。

 

が、ねずみに対しては、残念ながら「限りなく狩りにくい」といわざるを得ません。

 

犬歯が大きすぎるのです。

 

ねずみくらいの小型生物では、かみ合わせのすき間をすり抜けてしまいそうなほどに。

 

そう、一見とても強くて、ほかの哺乳類を一網打尽にしそうなスミロドンですが、大きな犬歯と120度開くといわれる下あごは、完全に大きな獲物を捕獲するためのもの。

 

小さな生き物を狩るのには、不向きなんです。

 

おまけにスミロドンは、大型動物に突進して、前足で動きを封じるために肩と前足が太く頑丈に発達。

 

それゆえか、体の重心が前よりになり、走る速度はかなり遅かったといわれています。

 

ねずみやウサギなどの小さくて素早い動物の動きに、ついていけなかった可能性も大いにありますよね。

 

ライオンの登場

スミロドンは250万年前ほどに栄えたネコ科の生き物。

 

大きな犬歯と大きく開く口を持って、集団で狩りをするという特性から、よくライオンと比較されます。

 

しかし現代のサバンナの王者であるライオンは、スミロドンほど大きな犬歯でなくとも、獲物を一噛みで即死させる力を持っています。

 

そう、ライオンは一噛みで脊髄を狙い、瞬時に相手の命を絶つことができるんです。

 

それに対してスミロドンの犬歯は長く大きく立派でありながら、対象物は大型動物。

 

一噛みで命を絶つことは難しく、対象となる獲物に何度もきばを突きたて、ゆっくりと死に追いやる狩りが主流だったようです。

 

一噛みで命を絶つライオンのほうがはるかに高い戦闘力・生命力を持っていたと、容易に想像できますよね。

 

おまけにライオンやジャガーは走る速度もかなりのもの。

 

スミロドンにとっては「早すぎてついていけない」ような、小型の草食動物もライオンなら狩ることができます。

 

ライオンなどの瞬発力のある、別のネコ科の繁栄によって、勢力の弱いスミロドンは、徐々に衰退していく自然の流れにのまれたのかもしれません。

 

サーベルタイガーとの違いは?

サーベルタイガーとスミロドンを混同する人が多いようなので、違いを明記いたしますね。

 

サーベルタイガーとは、漸新世(ぜんしんせい)から繁栄した、スミロドンのような大型の犬歯を上あごに持つネコ科の総称です。

 

つまり、スミロドンはサーベルタイガーの中の一種であるということ。

 

サーベルのような歯を持つタイガーという異名どおり、トラのような姿をしている種も多いのですが、実はトラの属する「ヒョウ属」でも「ネコ属」でもない、別の系統と考えられています。

 

サーベルタイガーには大きく分けて3つの種があります。

  • メタイルルス族
  • スミロドン族
  • ホモテリウム族

スミロドン以外の種は、巨大な犬歯を納める下あごのくぼみがあったようですが、スミロドンだけはなぜかくぼみなしバージョン。

 

大型動物を集団で狩ることに特化しすぎた亜種が、スミロドンだったと思われます。

 

特化しすぎたスミロドンの犬歯や習性は、自然の淘汰に飲まれる運命だったんでしょうね。

 

キャラ

口を閉じきれないという性質は、どう考えても非合理的。

 

絶滅すべくして絶滅してしまったように思えます。

 

それでも300万年前から10万年ほど前までは、スミロドンは確かに地上生き物の食物連鎖の頂点に立っていたのです。

 

そんなスミロドンの基本情報を、改めて詳しく見て行きましょう。

 

スミロドンの基本情報

最後に、スミロドンの基本情報をお伝えいたしますね。

  • 体長:約2m
  • 体重:約400kg
  • 科:ネコ科
  • 分布:北アメリカから南アメリカ
  • 時代:新生代の第四期
  • 生存年代:約300万年前~10万年前
  • 犬歯の大きさ:約24cm
  • 捕食対象:マンモスなどの大型動物

スミロドンはライオンのように集団で1匹の大型動物を狩ります。

 

大きな上あごの犬歯と、120度開くといわれている下あごによって、マンモスなどの巨大な動物にも噛みかかる事が可能。

 

大きな獲物を押さえ込むために方と前足は力強く、筋肉がとても発達しています。

 

一方で、発達しすぎた前足の強度や重量のせいか、スミロドンの走る速度は遅かったと推測されています。

 

そのため、狩りの方法は主に「待ちぶせ」。

 

大型動物の頚動脈などに犬歯を突き刺して、出血多量などで徐々に命を奪う狩りの方法だったといわれています。

 

ライオンのように一噛みで相手を即死させることができなかったためか、発見されているスミロドンの化石は骨折したものが多数。

 

つまりスミロドンは、捕食動物に反撃の余地を大いに与えていたということです。

 

足が遅いスミロドンだから余計に、ねずみやウサギなどの小さくてすばしこい哺乳類を狩るのは難しかったと考えられます。

 

スミロドンの社会性

余談ですが、化石から、骨折して脊髄損傷したスミロドンがしばらく生存していたことも判明。

 

傷ついた仲間にエサを運ぶ、仲間思いの一面がうかがえます。

 

集団で群れをなして行動していただけあって、スミロドンには仲間を思う社会性の心があったのかもしれませんね。

 

スミロドンが絶滅した本当の原因

スミロドンについてちょっと詳しくなったところで、もう一度スミロドンの絶滅の理由について考えて見ましょう。

 

スミロドンの絶滅の理由は以下の通り。

 

  1. 捕食対象の大型動物が絶滅したから
  2. 体の小さな動物を狩ることが、能力的に難しいから
  3. ライオンやジャガーなど、他の殺傷能力の高いネコ科の動物が繁栄し始めたから

 

これらの理由をよく見ていくと、ある1つの事実が浮かび上がります。

 

それは、スミロドン絶滅の直接的原因となった、「マンモスなどの大型動物の絶滅」に関すること。

 

スミロドンと時代をともにして、主にスミロドンの捕食対象となっていたのはマンモスやマクラウケニアという草食動物。

 

これらの5m級の大型生物の絶滅の理由は、なんだったのかを思い出してください。

 

そう、有名なのは「マンモスの絶滅理由」ですよね。

 

それは、人類がマンモスを狩りつくしたからです。

 

武器をもった人類の出現

約250万年前に出現した人類の祖先のホモ・ハビリスは、石器などを使用し始めました。

 

その後、約35万年ほど前に出現したホモ・ネアンデルターレンシスは、石器はもちろん、槍や火器などの武器を使用して、獲物を狩っていた種族です。

 

また、現在の我々・ホモサピエンスは約15万年前に出現。

 

ホモサピエンスは当然、ネアンデルタール人よりも高度な文明で獲物を捕獲していたでしょう。

 

マンモスなどの大型草食動物を駆逐したのは、間違いなく人類。

 

そして、大型の動物の絶滅によって、同じく絶滅の一途をたどったスミロドンも、間接的に人類の存在によって、絶滅したということができます。

 

スミロドンが滅びたのが、およそ10万年前。

 

数万年間、人類とスミロドンは同時期に生息していたことになります。

 

大きなあごと強い犬歯を持つスミロドンは、一見人類よりも強そうです。

 

が、知恵を持ち、火を持つ人類が、やはり他の生物を次々と駆逐していく歴史は、この時代からすでに始まっていたんですね。

 

ネコ科動物の最強は?

24cmもの巨大な犬歯を持ち、マンモスをも死に至らしめる強靭なあごを持っていたスミドロンでさえ、間接的に絶滅に追い込んだ人類の存在は強大です。

 

現代のネコ科の最強は?

 

と聞かれると、多くの人は「ライオン」とか「ジャガー」「トラ」などと答えるかもしれません。

 

しかし、地球上でもっとも頭がよく繁栄している種は、誰がどう見ても人類です。

 

人類という1種の一人勝ちの現状を踏まえた上での「最強のネコ科は?」という質問であれば、もしかするとライオンよりも「家ネコ」と答えたほうが正解ではないでしょうか。

 

そう、ライオンやトラやジャガーよりも、今後存続の可能性が高いのは、家ネコかもしれないんですよ。

 

家ネコは人類の最も近くに存在し、人類によって保護される地位を得ているのですから。

 

のんびりと、小バエとかを緩いネコパンチで追い回している我が家のネコをみると、とても「最強ネコ科」とはいいがたいんですけどね笑。

 

まとめ

  • スミロドンが絶滅した理由は、捕食対象の大型草食動物が絶滅したから。
  • スミロドンは大型生物を殺傷する形態に特化しすぎて、足が遅くあごが大きく進化したために、小さくて素早い動物を捕食することに不向きである。
  • 逆に、ライオンやジャガーなどの足が速くてねずみやウサギのスピードについていけるネコ科の動物が、スミロドンよりも繁栄した。
  • スミロドンはサーベルタイガーの一種である。
  • スミロドンは24cmもの巨大な犬歯2本と、120度開く大きなあごの開閉能力があった。
  • マンモスなどの大型生物を集団で狩り、生存していた時代の陸上生物の生態系の頂点に位置していた。
  • スミロドンの捕食対象のマンモスなどを絶滅させた人類こそ、スミロドンの絶滅の本当の原因である。

 

スミロドンを含む多くのサーベルタイガーは、その大きな犬歯や頑丈な首肩周りの力強さゆえに、今でも男の子の憧れの的。

 

多くの人の関心を惹く存在です。

 

そんなスミロドンが絶滅した本当の理由は、人類の出現であったことは否めません。

 

生態系のバランスを崩し、スミロドンだけでなく、多くの種を絶滅に追い込んだ人類は、地球上で増加の一途をたどっています。

 

アンバランスに増えすぎたその数を、自然が淘汰する日もそう遠くはないかもしれません…。

 

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